覚えたことを定着させるためには、繰り返すことが必要
人それぞれ、覚えることの能力には違いがあります。「英単語を覚えるのは早いけれど、漢字はなかなか覚えられない。」「数学の公式はすぐ頭に入るけれど、歴史の年号は覚えてもすぐ忘れてしまう。」「道順はすぐ覚えられるけれど、お客さんの名前はなかなか覚えられない。」とか、人それぞれ同じ覚えることでも得意、不得意があると思います。また、覚えるのは早いけれど、忘れるのも早い人も結構多いです。私自身、中、高、大学時代、暗記することはあまり早くありませんでしたし、少し苦痛に感じることもありました。しかしながら、教える立場になったことやいろいろな人からの見聞などから、覚え方によって、より早く定着させることができると考えています。たとえば、「英単語は発音で覚える」「漢字は意味で覚える」「数学の公式はその式の意味していることで覚えたり、その公式を導けるようにして覚える」などそれぞれ覚え方があります。その中の一つを少し詳しく書きますと、英単語はアルファベットで覚えるのではなく、発音で覚えてしまいます。英単語を見て発音することが苦手な子は、英単語を覚えるのに苦労しています。だから、英単語や英文を良く読める(発音できる)ようにすることが重要です。よく読めるようになれば、早く英単語を覚えられるようになります。
つまり、覚える事柄に対して、なかなか覚えられないのは、何か原因があったり、覚え方に問題があったりすることが多いです。
次に、覚え方の具体的な良い方法を社会の歴史を例にして書きます。まず、教科書を読んで歴史の流れをつかみます。次に、問題集のまとめてあるページを読んで語句などを書いたりして覚えます。ノートまとめはあまり必要ないと私は思っています。ノートまとめは、普通は教科書や学校でとったノートからただ写しているだけになってしまうからです。逆に何も見ないで、全てをノートにまとめられたら、すでに完成していることになります。また、最初に覚えた時点では、7、8割覚えられれば十分かと思います。次に問題集の一問一答式の語句の問題に取り組みます。その場合、教科書やまとめてあるものを見たり調べながら答えを書いてはいけません。答え合わせをして間違えたり書けなかった語句は再び覚え直しします。また、答え合わせをして疑問に思う点などは、その時点で調べるべきです。そして、次のページの問題に取り組んでいき、同じように答え合わせをして覚えていきます。普通の問題集はページが進むにつれて、文章が長くなったりして難しくなっていきます。文章を読めば歴史の流れとかを深く理解できるようになります。このようにすれば、そんなに苦労しないで自然に覚えられて深く理解できます。さらに、大事なことは間違えた問題には印などを付けて、間違えた問題をわかるようにしておくことです。
最後に、せっかく覚えたことも時間が経つと忘れてしまうことは普通によくあります。だから、忘れてしまう前に、もう一度、覚えることを行ったり、問題集を解いたりすると良いです。覚えたことを定着させるためには、繰り返すことが重要です。