· 

社会の勉強方法ーアウトプット(問題演習)でインプット(覚えること)の効果を最大にしよう

 

 ホームページを立ち上げて、ブログを書くようになって半年が過ぎましたが、最初の頃は、ブログを読んでもらえる人が、一日当たり数人程度でしたが、最近は、平均して30人程度の人に読んでもらえるようになっています。私の書いたブログの中には、「学力の二極化」や「パターン学習」などの短いキーワードでグーグル検索しても、ほぼトップにくるものがあります。ホームページを立ち上げたときも、「そうなったらいいなあー。でも、難しいだろなー。」と思ってブログを書いていましたので、驚いています。主に、ホームページを見て、入塾される生徒もかなり増えてきています。

 当塾では、英、数中心に、一部、理科を選択している生徒もいます。当塾の生徒で選択している教科が、(入塾当初が苦手でも)苦手な生徒はだれもいません。社会で点数が取れなくて、定期テストの順位を落としてしまう生徒は、ある程度います。私自身は、社会が一番好きな教科ですし、新聞、テレビ、インターネットからさまざまな情報を得ています。一学期ももうすぐ終わり、夏休みが始まります。夏休みを利用して、社会が苦手な生徒は、社会の勉強方法を見直ししてほしいと思い、このブログを書いています。

 まず、下の問題は、2023年度の名古屋大学の地理の入試問題の大問3の一部です。(a)と(c)の国名は、小学高学年でも、社会が好きな子ならわかりそうです。問1、問2はわかりそうです。クイズと思って、まず解いてみてください。

 

 

 答え合わせをします。問1 アメリカ合衆国 問2 自動車 問3 日本の対米輸出過剰増加により、自動車の対米への輸出制限や自主規制枠が設けられた上に、円高に誘導され、日本からの工業製品の輸出は不利な状態にされました。そのため、日本のメーカーは、次々と、アメリカの現地に生産拠点を移していきました。

(b)から(d)の国名は以下の通りですが、問2のように問いのなかに大きなヒントがあります。(上には、そのヒントになる問題は削除しています)したがって、(c)以外は難しいと思います。(b)オーストラリア (c)中国 (d)韓国となります。

 この輸入統計を見るのも、問題を解くのも楽しいです。その他に、この統計でわかることは、サウジアラビアやアラブ首長国連邦などの中東の国々の輸入総額は、原油価格が上がったときは、割合が増えます。ベトナムからの輸入額が上がってきたのは、米中貿易摩擦や中国の政治体制に対して信用できないことや中国の賃金の上昇などが理由で、中国からの生産拠点(生産工場)が移ってきているからです。今年末には、アメリカ大統領選があり、その結果次第では、米中対立が一層激しくなることも予想され、日中の貿易や世界の西側先進国と中国との貿易が極端に縮小される可能性もあります。

 

 少し長々と書いてしまいましたが、本題の社会の勉強方法に話を進めていきます。

① 教科書を読んだり、資料や統計データなどを見て大まかに理解しましょう。

② 語句を書いたりして覚えましょう。問題集の一問一答式などを使うと覚えやすいです。この段階では、まだ、完璧に暗記できていなくても、大丈夫です。

じっくりと 問題集に取り組んで、理解を深めましょう。答え合わせをしたあと、暗記できていない言葉とかは、覚え直ししましょう。

 

 社会の勉強は、暗記するだけだと苦痛でつまらないものになってしまいます。問題演習(アウトプット)をした方が楽しいだろうし、理解も深くなり応用もきくようになります。上の大学入試問題はその例としてあげてみました。問題を解いたりして、社会の勉強に際して、疑問に思ったことや興味を持ったことは、タブレットやスマホなどで検索して、より社会に興味が持てるようになると良いです。また、学校へ行く前の朝食を食べながら、ニュースを見たりするのも良いのではないでしょうか。