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愛知県公立高校入試対策

 

 中3生は、中学の定期テスト最終となる2学期期末テストも終わり、受験がいよいよ間近にせまってきました。大学受験では、はやい時期から意識して、より高度なことやより多くのことをこなしていかなければ、主要都市の国公立大学や有名私立大に合格することはなかなかできません。しかしながら、高校受験に関しては、定期テストの勉強がしっかりできていれば、今からでも十分間に合います。そして、今回は、愛知県公立高校入試の対策に関して、具体的に詳しく書きます。他の塾では、たぶん言わないような対策も入っていますので、中3生は、それらのことを取り入れてみてください。

 

 まず、5教科全体について言いますと、試験時間に対して問題量は多くありませんので、時間が足りなくなり、失敗することはありません。数学のみは、その可能性がないことはないですが、最後の図形の大問ふたつの3の(2)の②と3の(3)の②は、学校で一番数学ができる生徒でも、解き方(補助線の引き方など)に気づかないと解けないことが普通によくあります。その問題を解く時間がほとんどなくなったとしても、トップ高を目指す生徒にとってもあまりマイナスにはなりません。したがって、公立高校受験では、文章をしっかり読んで、ミスしないように解いていくことが重要です。

        < 英語 >

 聞き取り検査が22点満点中5点の配点になります。受験生は、受験時一番緊張するだろうし、差がつきやすいかとも思います。会話文と問いが二回周り聞けますし、会話の発音も速いので、とにかく会話の流れをつかむために集中して聞かなければなりません。問いに対して選んではいけない選択肢の単語が、会話の中に入っていることも多いので、答えになりそうな単語をメモして間違えることもあります。だから、公立高校の受験のリスニングテストでは、メモをとらずに会話を聞くことに集中することを強くすすめます。筆記検査については、マーク式になりましたので、英文を書くことはなくなりましたが、重要なことは、長文を読解するにあたっても、3年間教科書で習った重要文や会話表現がよくわかっていて、書けるようになっていることです。それらは、中3の教科書(New Horizon)の148ページから151ページに「1~3年 Key Sentence」、「表現のまとめ」としてまとめてありますので、上手に使ってしっかりと学習することをすすめます。当塾では別の重要文をまとめたものもあるので、それもしっかりとやっています。

    < 数学 >

問題の難易度の差が非常に大きいので差がつきにくい教科です。前述の最後の図形の問題はかなり難しく、配点が一点でもあるので、難関校を目指す生徒でも点がとれなくてもそんなに痛くありません。超簡単な計算問題も超難しい図形の問題も同じ点数なのです。数学に関してはとにかく、ミスしないように解いていくことが重要です。過去問題や予想問題を解いたとき、できなかった問題などは、学校や塾の問題集から類題を探して解いてみるとよいでしょう。塾ではこちらからも、問題を与えて対策を取ります。

    < 国語 >

大問2 漢字、語句の問題→大問4 古典の問題→大問1 現代文の問題→大問3 現代文の問題の順に解いた方が良いです。時間がかからない問題を先に解いて、現代文で十分な時間をとることができます。時間はじゅうぶんにありますし、特に、現代文は深く読まないと正解が出しにくいレベルの高い内容ですので、本文の方からしっかり読みましょう。国語の受験勉強では、古文、漢文などの古典に勉強時間を多くあてると良いのではないかと思います。

          < 理科 >

大問は、実験内容が詳しく書いてあり、それに対しての問いになっています。文章量も多くなり、難しそうに見えますが、実験はすでにほとんど知っているものですし、読むのに時間はかかりません。計算問題の一、二問を除いては、基本的なことができていれば、そんなに難しくはありません。他の教科と同様に、しっかり読んで解いていきましょう。数学と同様に、過去問題や予想問題を解いて、できが悪かった単元は、塾や学校の問題集などを使ってしっかり復習しましょう。

          < 社会 >

表、グラフ、地図、写真、年表、資料などさまざまなものが提示されます。社会も同様に、難しく見えますが、基本的なことが理解できていて覚えられていれば難しくありません。もちろん、社会に関しての普通の常識的な知識を、どれだけ多くわかっているかは大きいです。受験に向けてのこれからの勉強方法は、社会が得意な生徒と苦手な生徒では違ってくると思います。得意な生徒は、受験用の問題集をどんどん解いて、できなかった問題を理解して覚えればよいです。苦手な生徒は、ふだん使っている問題集などを利用して基礎的なことを理解して覚えることから始める方が効率的です。塾では、中3のワークに復習が多くあり、中1、中2の地理、歴史も覚えやすいようにできていますので、それを使うことをすすめています。

 

 以上に書いたことも参考にして、受験に向けての勉強の戦略を、生徒それぞれ考えてみて実行してください。過去問とかは、数をこなせば良いものではありません。たとえば、直近のものをやったら、答え合わせをしてしっかり理解し覚えることは当たり前ですが、自分はどういったところが弱いから、どのように勉強したら良いかとか、問題への時間配分はこれでよいかとか検討してください。塾ではそれらに関しても相談を受けますし、こちらから話しかけもします。また、塾では「愛知県入試予想模擬試験6回」も行っていき、愛知県公立高校の入試に即した対策をとっていきます。生徒のみなさん、頑張ってください。期待しています。