2024年も終わり新たな年が始まりますが、年齢を重ねると、一年がすぐに終わってしまう感覚になってしまいます。私の塾では、2024年一月、遅ればせながらホームページを立ち上げました。初めのころは、それを見られる方も少なかったのですが、5月の連休ころから夏にかけてアクセス数がかなり増えました。自塾の生徒達やその父母の方から全国の人達までが、私の書いたブログを閲覧されているようです。ホームページからの問い合わせで入塾される生徒さんも良いペースで増えました。大変驚いています。私としては、業者にまかせて高額な製作費を払って見た目が立派なものにするのではなく、ブログの内容で、自塾の良さをみなさんにわかってもらえればと考えて、手作りで始めました。もちろん、私の塾では、ブログに書いているように指導実践しています。ホームページがない時は、塾の考え方などが生徒達やその父母の方達に伝えきれていなかったようにも思います。もっとはやくから、ブログなどで伝えていくべきだったと後悔もしています。
少し前置きが長くなりましたが、タイトルの本題に入ります。
冬期講習も中盤を過ぎていますが、今回、中2の生徒から古典、高1の生徒から物理を冬期講習で教えてほしいと依頼されました。国語も物理も普段は全く教えていません。中学生以上だと、国語の現代文に関しては、勉強方法は教えますが、教えてもらうものではなく、自分で勉強するものだと思っています。古典は教えてもらうと、確かに効果が上がるものです。物理に関しては、以前から、「学校の授業ではあまりわからない。」との話は生徒からときどき聞いていました。特に、基礎物理の「波動」の単元で、高2数学で習う三角関数を頻繁に使うのに、物理が高1からあることなどのカリキュラムが相当おかしいと思っています。私が高校生だっただいぶ昔は、物理は高2からでした。教育行政は、そのことについてどう考えているのでしょうか?
そして、教えるために問題集やインターネットにアップされている動画を使って、自分自身も勉強しました。以前から、高校数学や英語などでは、動画や生成AI(チャットGPT)を利用していました。今回、古典と高校物理を使ってみて、あらためて、動画での解説はかなり勉強するのに役立つことを認識しました。動画の解説自体、グラフや図などの板書では、書くのに時間がかかるものなどすべて、あらかじめ用意されていて一瞬でアップでき、練られた解説が進行します。たとえば、同じ先生が、板書のライブの授業と動画の授業を行った場合、動画の授業のほうがうまくできるのは明らかです。また、何人もの先生が同じ項目の動画をアップしているので、生徒としては、自分に合ったものを選択できますし、アップしている先生側から見れば、できるだけ多くの生徒に見てもらいたいので、競争の原理が起こり、より良い動画になります。
タブレットが税金を使って、小学生から高校生まですべての生徒に、無償で与えられています。学校によって、タブレットを家に持ち帰るのを禁止している学校や、持ち帰っても良いが家ではネットにアクセスするすることを禁止している学校から、ネットの学習解説動画を見ることを推奨する学校までさまざまです。自塾の一番近い学校で、解説動画を見ることを推奨する学年がはじめて現れてきました。その学年では、かなりの生徒達が動画も利用しているようです。学校の先生たちや塾、予備校の先生たちのほとんどは、動画を使っての学習は、普通は決して勧めないでしょう。理由は簡単で、大人数の集団形式の自分の授業の必要性がほぼなくなってしまうからです。
一年弱前くらいの2月に「ITの時代に集団授業は必要か?」のタイトルブログの中でも、ネットの解説動画を見ることを勧めていましたが、その時は、自塾でも動画の解説授業をみている生徒はほとんどいませんでしたが、一年弱の間にそこそこ増えてきているように感じています。ITやAIを自分を高めるために使うべきだと思いますし、使わないと損です。中学生、高校生へのインターネット使用に関しては、いろいろな面で難しいこともあるかと思いますが、学習面に関して役立つことは、積極的に使わせるべきです。せっかくのタブレットを家でインターネットにつなぐことを禁止している学校は何ともならないばかげた考え方をしているとしか言いようがありません。
自塾では、「生徒それぞれが自分でできることは、自分で勉強する」考えを持っています。たとえば、社会の歴史を例に説明しますと、週2回か3回で5教科を教える塾も多いかと思いますが、短い時間で断片的に教えるだけになり歴史自体がつまらないものになってしまいます。もちろん、定期テストや入試に向けての勉強方法がわかっていない生徒には、点数を上げる方法をしっかりと教えます。最近、生徒それぞれ、苦手な教科の数学、英語などの一教科のみを受講する学力の高い生徒が増えています。たいへん良いことだと考えています。ブログの効果もあったかもしれません。
今や、わからないことは、ネットで検索してほぼすべてのことを調べて、理解できたり実行できるようにすることができる時代です。しかしながら、中学生、高校生では、タブレットが与えられているのに、学習に関してのことでも規制されてインターネットが使えなかったり、利用していない生徒もかなり多いです。とにかく、学習において、ネットを使っていない生徒は使ってみましょう。使えば、そのことによって、効率的に効果のある勉強になることがわかるはずです。
